KITAYUMASSACRE

アンチャーテッドのKITAYUMASSACREのレビュー・感想・評価

アンチャーテッド(2022年製作の映画)
3.5
アクションは楽しいけど、冒険活劇としてはイマイチ。
冒険活劇映画といえば、真っ先に思い浮かぶのは「インディ・ジョーンズ」シリーズだ。「インディ・ジョーンズ」を面白くしているのはユーモアやアクションに加え、何より"おどろおどろしさ"があると思う。串刺しのガイコツや眼球の入ったスープ、心臓えぐり出しに大量の虫や蛇。「冒険」は危険と暴力とグロテスクさに彩られてこそ華を持つ。
しかしながら本作映画版「アンチャーテッド」には"おどろおどろしさ"をほぼ感じなかった。インディ・ジョーンズのような過剰にグロテスクな描写は無理だったとしても、串刺しの骸骨すら出てこないのだ。
またアクションは豊富だが、暴力は少ない。この暴力の少なさは「アンチャーテッド」の映画版として見ると違和感を覚えるほどだ(原作のアンチャーテッドは主人公のネイトがゲームらしく冗談を言いながら敵の脳天を銃で撃ち抜く)。
ただアクション自体は非常に楽しかった。特にラストの荒唐無稽な展開は原作ゲームよりもアホみたいな画で素晴らしかった(逆にそれ以外はかなりゲームのアクションシーン頼りなのだが...)。
プレイステーションブランドの映画第1弾としてすごく期待していたけど、その高いハードルを超えてくれることはなかった。
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