前作はハロウィン1作目に対するリスペクトだけは伝わってきたものの個人的には正直盛り上がりに欠ける作品だった。
その前作のせいで今作にもあまり期待していなかったのだが、町総出で人がバンバン死ぬとの情報を聞いて鑑賞。
結論から言うと、本作はハロウィン1作目のような｢優れた映画｣ではないが、とにかく人を残酷に殺して観客をビビらせることに特化した下世話なスラッシャーホラーとして十分に見応えのあるものになっていた。
評判通り、キルカウントは数あるスラッシャー映画の中でもトップクラスに多く、なおかつ暴力は執拗に描かれる。またホラー演出も1作目と比べて格段に上手くなっており、映画の3分の1は耳を塞いで見なければならなかった。
正直、登場人物の魅力は1作目に引き続きほぼ無いが、スラッシャー映画の利点である登場人物が魅力的でなくても人がバンバン死ねばなんか面白くなってしまう特性を活用し、本作は最後まで退屈しなかった(前作はやはりスラッシャー要素が足りなかったんだと思う)。
あと前作がなんか全体を通じてテンションが低かったのと比べて、本作は常に田舎のみんなでマイケルマイヤーズぶっ殺すべ！みたいなアゲアゲテンションで話が進行していくのもよかった。
