貝

君の膵臓をたべたいの貝のレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
2.0
たった今友達におすすめされてノリで観た映画。レビューの号泣というワード、評価の高さに割と期待してみてたけど、、ごめんなさい、肌に合いませんでした。

軽率に泣かせようとしてくる作品には余裕で涙流してしまうほどチョロい涙腺してるはずなんですけど、、ちょっとうるっとしたくらい。意外と泣かせにきてはなかったし、感情移入がまったく出来なかった。病を患ってる咲良(浜辺美波)の想いが明かされるのはクライマックスのみで、生きてる間はずっと気丈に振る舞ってる。弱さを見せないことを美徳とする女性向けの作品によくあるこのキャラクター設定大嫌い。こうすることで弱さを提示する手法。むしろ誇示。ただの悲劇のヒロイン。非現実。
この作品の良いのは、その上で男の子のヒーロー感ゼロ。女の子にケツ蹴られて気持ち乗せてってるとこにリアリティある感じはする。高校生の男の子ってまじでこんなもん。

最後の日記と2通の手紙にいくまでの時間が退屈すぎた。恋愛に発展するわけでもなければ余命宣告にお涙頂戴でもない、高校生の微妙な友達関係の話なんて全然ノれないし、あの変化球は興ざめ。人間いつ死ぬかわからない、なら普通に泣ける方が気持ちよく終われた。
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