Ronnie

オアシス:スーパーソニックのRonnieのレビュー・感想・評価

4.0
メチャクチャなエピソードと写真コラージュによる映像作りがおもしろい。しかしよくあんなに映像が残ってるもんだな。しょっちゅう回してたってことか。まあビデオの時代ではあるしな。ギャラガー兄弟以外のメンバーやアラン・マッギー、母親など周囲の人たちの証言も入っててなんともおもしろい。

リアムはやっぱりかっこいいし声もいい、曲はいいし、ライブもかっこいい。アルバムとしては2nd『モーニング・グローリー』まで、結成からわずか5年で25万人を集めるライブをやるってのがすごすぎる。でもこのあたりですでに亀裂が入り始めているのはたしかで、よくそのあともアルバムを出し続けることができたなあとも思う。

とにかくメチャクチャなエピソードの連続で、それこそがロックンロールスターだと息巻くリアムと、それに対していい加減にしろという感じのノエル。「Whatever」の詞を知っていると、なるほどこういうことかと納得。

テレビでの授賞式で次々とオアシスの名前が呼ばれるなか、トロフィーを片手で振りながら「過去の終わった奴からもらってもなんの意味もない」と言ってのけるノエルがいい。そこまでビッグマウスをぶちまけてしまうだけの自信に満ち溢れているということだ。

グッと来て涙が出てくるというようなシーンはなかったが、それでも最後まで飽きずにおもしろく見ることができた。

『ボヘミアン・ラプソディ』に感動した人に、同じイギリスの国民的バンドでも、こういうとんでもない連中もいるんだよということで見てほしいかも。
Ronnie

Ronnie