そろばんを武器に戦う武士一家のお話。
私の武士のイメージというのはもうすつかり刀を持ち、殿のために斬り合いをする!という物でしたので、こうして算術を生業にしている人達も居たというのはびっくりしました。
それも、状況により生活は楽ではなかったということも、実に現実的。
どの時代も生きていくのは大変ですね。
後半に進むにつれて、どんどんとしんみりしていく様は真面目な日本人の生き方を静かに写していました。
私は親になることは生涯あるかないか分かりませんが、子供を持つことになれば、精々、持っているものを役立ててやりたいと思うものです。