台湾の作品でアジアでも屈指の名作と言われている今作。
思わず唸るような素晴らしい映画的技法や緻密に計算された脚本はとても良いと思うが、僕にはあまり合わなかった。
とにかく長かった。あのベン・ハーやアラビアのロレンスもびっくりの236分≒4時間。人生最長の映画体験だったが集中力が中々続かなかった。
この作品は環境を描くことに重きを置いており、ヨリのカットはほぼない。意図的に表情やセリフを見せない、聴かせない演出もあるため観客は傍観者であり観察者として作品を観るが、
その弊害として登場人物多すぎて途中でよくわかんなくなるときがあるのだ。
観察者として雰囲気を楽しめば良いのだが、性分的にそれが出来ず一旦止めてキャラの相関図を調べてしまった。
慣れない中国語であり、名前や似た顔のキャラも登場するので相関図はみるのおすすめ。
総じてクオリティが高く評価が高いのも頷けるので観て良かったとは思うが、
環境やら予備知識やら整えておけば良かったと後悔した。