1回目と2回目の感想をかきます
2017.6月
四時間ぶっ続けで観るのは多少しんどかった。
撮り方がめちゃめちゃカッコいい。空気や光や雨の線が粒子としてスクリーンに張りついていた。さらに人物の心情もスクリーンに載っていて、最高だった。ドストエフスキー的モチーフにはすこし笑ったが。もう一度観てまたちゃんと感想を描き直したい。日本との関係についてもうすこし考察したいかも。大変劇的で鮮やか、重厚だがどんくさくない、最良の部類に入る映画だった。
2018.2月
再鑑賞して小道具の細やかさに目が行くようになった。集まってきた小道具が小四の運命を絡め取っていったようにさえ思える。
光、懐中電灯、電燈、野球のバッド、西部劇、拳銃、猟銃、時計、帽子、そして小刀、日本人女性のポートレイト。
最後の警察?でのシーンで、小四が座らされている椅子の上にあるものや、机の上に置かれる帽子。アレゴリーの集結点。
初見のときも思ったことだが襲撃のシーンは忠臣蔵で良いのだよな......?
小四が寝ている押入れからの視点カメラがちょうど小津の低位置固定カメラとリンクして面白かった。
超弩級に良い画が多すぎてなんとも言えないのだが、ベルトに光が反射してチラチラするところがめちゃめちゃ良い。
余談だがエドワードヤンは建物外からの撮影がうまいので刑務所脱獄モノとかめっちゃうまそう。