本作は61年に台北で実際に起きた事件に着想を得ているとのこと。
14歳の少年がガールフレンドを殺してしまったというその事件。
その事件が起きた場所が「クーリンチェ」である。
その殺人事件は概要だけ取り出せばただの男女の痴情のもつれと処理される物だ。
しかし この映画はそうじゃないということを伝えている。
が、淡々と進んでいくストーリーに少々退屈さをおぼえ、必死に映像から情報を取りだそうとしなければいけなかった。
劇中流れるエルビス・プレスリーの『Are You Lonesome Tonight?』の歌詞。
「君がそんなにつらいのなら 戻ってあげようか? だから言ってくれ 今夜は僕が恋しいと」
映画を観賞した後では それが主人公 小四の悲痛な叫びに聞こえたりした。
観るものを選ぶであろう本作品。
韓国作品の様な起伏や奇抜な衝撃の多い作品ではないものの、4時間15分を耐えられると思われる方は 是非観賞してみて頂きたい。