許しがテーマなのかな。いやもしかしたらそもそも他人が許す許さないじゃないじゃないって事なのかも。
6人のクセのある感じもそれに振り回される錦戸くんも良かった。6人とも何かありそうな不穏さで進み、全員が集結してしまう祭りが始まる前に起こる出来事の中でのたったワンアクションで「あっ、コイツやべぇ」って決定的に思わす見せ方がうまい。
ただ、役者さんみんなうまいんだけど、意外性がなかったのは少し残念。でも中盤の水澤紳吾さんのシーンはヒヤヒヤし過ぎて直視できなかった。そこが本筋とはあんまり関係ないんだけど、1番サスペンスフルだった。
水澤さんが言ってたけど、終盤の公園のシーンで、今まで自分が信じていたものが大きく揺らぐスリリングさは確かにスゴかったし、ずっと見ないようにしていたはずのアレをみんなが見るというのも何かが変わったという事か。
メインの役者さん以外だと安藤玉恵さんが田中泯さんに過去なんか関係なく自分が感じたものを信じるってシーンにはグッときた。
最後の最後にひょいとリアリティラインを超えてくるのは監督らしいけど、好き嫌いが分かれるんじゃないかな
メインタイトルが出ないのも、あのタイプのエンドロールも初めて見たかも