骨折り損

ムーンライトの骨折り損のレビュー・感想・評価

ムーンライト(2016年製作の映画)
4.2
久しぶりに思った、もっと観たいと。
この映画が日本でウケないのは必然だと思う。路上で麻薬を売買する男の横を小学生が駆けていく登校風景なんて日本人にはファンタジーでしかない。しかし、貧困や犯罪がいくら共感できないものであってもこの映画の本質は愛だ。誰もが共感できるはずのテーマだ。作品賞、LGBT、黒人映画、多くの人が先入観を持って見過ぎなのかもしれない。それらを全部捨てて、純粋に主人公の気持ちを理解することだけに集中すればもっと単純に楽しめると思う。誰かに愛されたい、それだけのこと。その気持ちをこの映画はしっかりと見せてくれた。ゲイ映画などと決してくくらないでほしい。
骨折り損

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