暗闇の中でこそ、彼は本来の青さを取り戻す…
2018年のアカデミー賞受賞作。
今話題のA24の作品でもあり、期待と不安を抱いての鑑賞。
正直、ゲイのお話っていうぐらいの前知識しか無かったけど、どちらかというとLGBTよりも人種差別の方がメインテーマ。
出自や人種のせいで、ヤクの売人に手を染めてしまう主人公。それは彼にとって不幸なことやったのか？それとも定められたレールやったのか？
定めれたものやとしたら、それを変えられなかったのは彼のせいなのか？社会のせいなのか？
根深い人種差別問題への真の解決なんて無理なんかもとすら思えた。しかも、黒人同士でも差別があるんやと思うと、差別の全目的な廃止で全ての人が平和になるとは考えにくいです。
誰しも自分の下を作ろうとする限り、根本解決はできないのかもしれません。
映画としては、やっぱり夜の浜辺シーンが印象的。その盛り上がるところに、唯一と言ってイイ同性愛描写を入れ込んでおり、前半のセリフなども相まって「ムーンライト」という題名に相応しい一場面となっていました。
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