欠点が無い訳では無いが、ジョジョの実写化としては、なかなかの出来の作品。
欠点としては、原作の台詞をなぞってしまうと、どうしても、やや過剰になったり、説明的になってしまう点。
例えばラスト近くの「俺は弓と矢で何人も殺している。だから後戻り出来ない」は、「俺は何人も殺している。だから後戻り出来ない」に省略しても良いと思いますし、台詞を省略して、その分を映像や視線などで表現出来たのではとは思いました。
自分の能力や仗助の身の上話を、他にも聞こえる形で話してしまう承太郎などが気になりました。
良かった点は、ロケ地をスペインにした事で、それが髪型が特異な登場人物とマッチしている点は素晴らしく、日本だとどうしても浮いてしまうので、風景と一体化出来た点は評価出来ます。
また國村準が演じた、仗助の祖父役の演技が自然で群を抜いて上手く、原作であまり台詞が無かったキャラだけに、國村準の演技が加わる事で、現実と虚構の接着剤を果たしていました。
スタンドバトルについては、後半間延び気味の所はあるにせよ、迫力や映像での再現力は良しです。
