ロキ氏

女神の見えざる手のロキ氏のレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.2
filmarksの試写会にて!六本木で鑑賞!

結構気になってた作品。

“ロビイスト”=政治的圧力団体の代理人として、政党や議員や官僚、さらにはマスコミや世論に働きかけて、その団体に有利な政治的決定を行わせようとする者。

あまり日本では聞きなれない職業のお話で、政治家を助けるのも潰すのも彼ら次第の戦略のプロ。

主人公のスローン(ジェシカ・チャスティン)は勝つことしか頭にないその世界では一目置かれるロビイスト。家庭も持たず、男も作らず、強力な目覚まし剤で睡眠すら取らず、敵も味方もまるでチェスの駒の様に扱う究極の仕事人間。

だがその代わり、99.9%勝つ。


凄い情報量で、理解が追いつく前に話が進んでいくから大変。笑

けどやってることは単純で、銃による被害者を出さないため、銃所持の擁護派vs規制派の話でそれぞれ法案を通すため政治家からの支持率争奪戦を繰り広げるていう話。

一切、無駄のない132分!


とりあえずね、ジェシカ・チャスティンの演技がすごく良いのよ。

圧倒されるくらいにグイグイ来るクールビューティーなキャリアウーマン感。

勝つためなら“毒”にすら手を出す。

勝つためなら味方すら騙す。

日本の諺で「敵を欺くには、まず味方から」を体現しているのではと思える映画。


クライマックスでは、このままで終わらないだろうなと思いつつ「おぉー!Σ(゚д゚)」と思わず唸ってしまいました!

さすが戦略のプロ!と言わざるを得ない展開でしたよ。


「(勝利の)女神の見えざる手」ていうことかなこのタイトル?笑


彼女の前では我々観客をも欺かれているかのような映画でした。

もう一回観たいです!(゚∀゚)


一見の価値ありの映画だと思います。
ロキ氏

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