ジェシカ・チャステインのファンになりそう。
フィクションだとは思えないリアリティさ、そして緻密に計算されたストーリー展開には見事に騙されました。
アメリカ国内であれだけ多くの悲惨な銃乱射事件が発生しているのにどうして銃規制が進まないのか、銃社会アメリカの抱える問題の核心を突く内容だった。
銃規制賛成派と反対派の議員票の取り合い、一票で状況がひっくり返るシーソーゲームの中、スローンの仕掛ける数々の作戦。
勝つためには手段を選ばず、使えるものは全て利用する。
必要であれば仲間さえ裏切る物事の進め方は共感できなかったけど、映画を観ている人たちを含めた全員が賛成派と反対派の動向に注目する中で、この問題の本質に気づきそこと戦う準備をしてきたスローンには天晴れとしか言いようがなかった。
銃乱射事件の映画は多くあるけど、制度や社会の仕組みの問題点を指摘している作品は珍しかった。
それでもなお現在のアメリカで規制が進んでいないことは、とても残念なことと言えるのかもしれない。