あさのひかり

彷徨のゆくえのあさのひかりのレビュー・感想・評価

彷徨のゆくえ(2015年製作の映画)
3.4
えーと、この映画のテーマについて語れるほど、当時のインドの政情なんて知らないし(この映画の理解のため、当時のシーク教徒の受難やその背景を多少学ぶことができましたが)、この映画を観ても決して理解できたとは思えないので、そういったこと関係なしに思ったことを。


ジャンルは全然違うのだけど、ジョン・ウィック1作目みたいに、映画のテーマ以上に「犬が無事でいることができるか」がとても気になった映画でした。

犬は人間よりも誠実、っていうおじさんがいたり、犬だけは殺さない、って宣言するおじさんがいたり、この映画では特に、何かの象徴に思って仕方なかったし。

バンジャーブ地方の農村の自然の美しさが生かされた画面や音の表現はかなり好みでした。


本当なら助け合えるのに憎しみ合ったりすることや、その軋轢の中で、ただ普通に暮らしてるだけなのに辛い思いをする人達がいることの悲しみは、この映画からとても感じることができました。
あさのひかり

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