活躍する登場人物たちの能力や策を考えると、この発想はとても見事なものです。
なぜならは1つでは大したことがない能力なのに噛み合わせの相性が見事に合っていて、そして事件を解決する事が出来るからです。
しかしながら映画と言う観点から述べると「ハルキ、リセットだ」
そうです。この映画自体をもリセットしてしまいたい。
主人公の高校生が好きな子で両想いの子をひたすらの努力と挑戦の果てに生き返らせてバラ色の未来を想像していたがその後は理想と現実のギャップに直面してしまう。主人公の考え方と好きな子の考え方が必ずしもマッチしない。さらには同級生の他の女の子にも心を寄せてしまう。
生き返った女の子もまたこれに悩む。加えて主人公の未来にはきっと同級生の他の女の子が隣にいるのだろうとわかってしまう。
もう一人のヒロインであるいわゆる同級生の他の女の子は、一緒に行動を共にしてきた中で主人公に心を寄せてしまっている。彼女は主人公を生き返った女の子に渡したくない・主人公に自分の元から去ってほしくない。
これが本編の柱です。
他に及川ミッチーや丸山智己さんの葛藤があります。
こちらはドラマをそれなりにきっちり描こうと取り組んでいるのがわかります。でもかなり足りません。これは彼らが脇役なので仕方がないのかもしれません。
この映画で最大の失敗であり問題となるのは、ドラマの核となる重要なシーンを全て説明ゼリフで行ってしまっていることです。
せっかくの映画なのでシーンや演技などの映像で描いて欲しかった。
これらを柱として、周りを超能力やら組織やらというアイデアで装飾しています。このアイデアに「おお！！」とは思いますが、これはドラマにとってどうでもいいです。
