アキラナウェイ

スウィート17モンスターのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)
3.5
「バンブルビー」やらMCUドラマシリーズ「ホークアイ」で大好きになったヘイリー・スタインフェルド目当てで鑑賞。

愛する父の死別から4年。高校2年生のネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)は、母とは折り合いがつかず、兄ダリアンとは犬猿の仲。小学生の頃からいじめられっ子だった自分にとって唯一の親友であるクリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)が、兄と付き合い始めた事で遂に親友との仲まで破綻してしまう—— 。

いじめられていた経験が大きいのだろうけど、自信満々な兄に対して自己肯定感が低く、コンプレックスの塊のようなネイディーン。数少ない理解者であった父を亡くし、次は親友クリスタまでも…。

いわゆる、"拗(こじ)らせ女子"。

ストーリーとしては暗くなりそうなのに、ちっともそうならないのはヘイリー・スタインフェルドの溢れんばかりのキュートさに因るもの。

クリスタ演じる、こちらも"ヘイリー"・ルー・リチャードソンは、「コロンバス」での好演が記憶に新しい。

学校内でも孤立しているネイディーンをつっけんどんに突き放すようで、実は温かく見守ってくれるクセあり教師役にウディ・ハレルソン。こういう役、やっぱり彼は上手い。

キャストは良いけど、この拗らせ女子のノリは個人的には正直しんどいレベル。何故こんなにも周りの人の気持ちに無頓着なのか。拗らせるにしても程がある。ネイディーンの態度にかなり腹が立つが、ヘイリーだから許せるギリギリライン。ま、思春期だしね。これから彼女も学び成長していくでしょう。

しんどかったけど、Wヘイリーのキュートさとウディ・ハレルソンのメンターとしての導きに敬意を表してこのスコア。