このレビューはネタバレを含みます
魅惑のクソイケメン。エロス。
とにかくクソイケメンで女メロメロモテモテシーレでした。
別れる前のヴァリとシーレを描いた作品「男と乙女」を、ヴァリの訃報を知らされ「死と乙女」に変えたのが、シーレの罪悪感みたいなものがこめられてるようで、なんともいえない哀しい気持ちにさせられた。でもあの絵の中で、2人が永遠に愛し合っていけるというのが、なんともロマンチックで美しい。
シーレのクロッキーがすごく好きで、学生のころたくさん見てたけど、こんなふうに女性と行為する前にちょっと待って動くなって描いてたのとか、日本の春画を参考にしてたりとか、またちゃんと画集も見たくなった。
ゲルティとヴァリの話はよかったけど、途中の黒人の女性との関係性はいやだったなーー。なんかもやもや。。
少女の裸とか性的な意味ではなく、ただただ美しいものを形にしたいという欲求を制御されるのはとてももったいないし、その違いが理解されないもどかしさもあった。