エイプリル

ジェーン・ドウの解剖のエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ワンシチュエーションのホラーはやっぱり怖いなと再確認させてもらえる映画でした。
本作は基本的に一軒家の地下だけがロケーションになっているのですが、そういう閉鎖空間とホラーは相性が良くて、しかも途中で出られなくなってしまう絶望感も良いスパイスになっていました。ワンシチュエーションの怖さの最高峰はCUBEだと思うのですが、この映画もなかなかでした。
カーブミラー越しに見える黒い影や足首の鈴の音など、怖がらせるための小道具がちゃんと機能していたのも良かったですし、最後に迎えに来たと安心させてからのバークの歌は相当良かったです。
何より一番怖いのは、初めの執刀で血が出た時点でバレバレではありましたが、「ずっと生きている人間を解剖し続けていた」ということに気づいた主人公たちの胸中を想像することでした。
ただ、前半がロジカルに進む分、後半で死体が動き出すシーンなどは「死後硬直は?」とか考えてしまって白けてしまうこともありました。また、最後の最後までジェーンドウの一人勝ちなので、俗に言う胸糞悪い系の話になっていると思いました。そういうタイプの話は嫌いではないのですが、かなり人を選ぶ映画のようにも思いました。
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