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ジェーン・ドウの解剖の景のネタバレレビュー・内容・結末

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ここまでしっかり解剖シーンを描いた作品を見たことがなかったので、親子が手際良く仕事をこなしていく前半は面白かった。胴体にメスを入れたり皮膚をペロンとめくったり心臓を取り出したり脳を調べたりとグロテスクなんだけど、二人が業務として淡々と切り刻んでいくから思ったより大丈夫だったし、むしろ「解剖はこんな感じでやってくのか」とお仕事映画を見ている時のような感じもあった。あとジェーン・ドウの遺体の造形もそうだけど、肌の白さがハッとするくらいに美しい。モルグやカーブミラーが設置された廊下が暗いから余計に。

ただ、怪奇現象が次々と起こる後半は雑な印象を受けてしまい、前半が丁寧に描かれていた分テンションが落ちた。セイラムの魔女裁判が関わってくるところは興味深かったけど、あくまでも親子の推察でしかないしそれ以上の掘り下げもないのが物足りない。
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