laBamba01

アンダー・ザ・シルバーレイクのlaBamba01のレビュー・感想・評価

4.7
ファーストカットの長回しにぐっと来てしまった。
まだ何も始まってないのに、このカットには いろんなモノが暗喩として込められていて、観終わってから胸がざわつきそう...そんな予感を見た瞬間に感じながら。
と同時に 何も起きていないのに、不思議な煌めきと脆さ、ときめきさえ感じさせるあの「謎なカット」が脳裏に焼き付いてしまっている。

そして実際、観終わってすぐにまた、あのカットから もう一度観たいと思った。

一見、掴み所のないストーリーなのだが、何を語ってもネタバレになりそうで、でもネタバレとかしてもきっと観たら人により ソレとは違う印象を持つ様な、そういう意味での掴み所のない映画だとも思いつつ。

個人的には、リンチやレフンのジャンル(?があるとするならば)に、タランティーノ風(というか、パルプフィクションか)をまぶしかけた、ちょっと切ない青春コメディとして観てました。

前半のあるシーンで 主演のガーフィールドくんがセルフパロディを演ってたのは笑った(『フェリスはある朝突然に』を思い起こさせた)し、他にも随所にネタ感のあるアイテムぶっ込んできてて、吹き出してしまう所あったので。

でも、次に観るときはまた、違うイメージで観られる気がしてる。そういうジャンルで括りきれない、摩訶不思議な都市伝説(サブカル)闇鍋映画かな...大好きです。
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