845cinema

アンダー・ザ・シルバーレイクの845cinemaのレビュー・感想・評価

5.0
成分的にはヒッチコック、デパルマ、リンチ要素が多め。体感的には『インヒアレント・ヴァイス』を思い出した。ストーリーより漂流を楽しむ映画。暗号のように引用されるのは、映画に限らず音楽、雑誌、ゲームと多様な感じ。ごちゃ混ぜに見える要素もニルヴァーナに顕著なように意外につながりを感じさせる。架空バンドやモンロー、カート・コバーンなどに漂う死の臭いは主人公自身の放つ悪臭と溶け合って最後には『第七天国』に終着。この映画の結末を知ると背筋がぞっとする。ありえたかもしれない監督自身の姿を傍観しているようだった。
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