濃い。
異才ロバートミッチェル監督が、鬼才ヒッチコック監督に敬意を称した作品。
よーっぽどの映画好き文化好きで、オタクでないと最大限で楽しむことはできないのではないだろうか。
でも、純粋に映画の醍醐味を感じることはできる。
映画に意味なんてものは求めなくてもいい。
表現に理由なんてものも、求めなくてもいい。そんな作品。
30歳を超えた男の中2病物語。
家賃支払いも滞納し、無職の地に足のつかない男。
そんな彼がある日、隣人の美女に恋をする。
その日を境に彼の人生は一変する。
はずだったが、そんな美女が行方不明に。
彼は美女を捜すうちに、ある陰謀論にたどり着く・・・
ありとあらゆるサブカルが登場する。
軽く“めまい”を起こしかねない展開あり。
主演にアンドルー・ガーフィールド。ぐしゃついた髪と、絞り出すようなセリフ。気だるそうな演技が彼の魅力を最大限に生かしている。
つまりに詰まった常識破りの世界観が広がっている