久々にいいものを見たと言える映画。
類稀なる才能とその苦悩が痛いほど伝わってきて、見ているこちらの胃がキリキリとしてくるほど。
こういう熱量はドキュメンタリー映画ならではだと思う。
終始熱に浮かされたような視線で踊るポルーニンと、日常を淡々と送る家族が見せる現実。葛藤する姿まで美しくて本当にただただ魅せられてしまった。
take me to churchはHozier曰く、キリスト教批判でもなんでもなくて、それになぞらえたセックス礼賛の歌らしいけど。彼のchurchは何なのか、やはりバレエかな。
最後はちょっとホッとする仕上がりで、今後のダンサーとしてのポルーニンの行く末も心から応援したいなと思いました。