みち

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣のみちのレビュー・感想・評価

4.0

まず生い立ちから。ウクライナの貧しい街で生まれたセルゲイは、バレエのために家族が海外へ出稼ぎに行き、自身はバレエを上達させるため厳しい生活を送ってきたという。

彼にとって喜びであり怒りの対象にもなったバレエ。引退まで決意した彼が、やっぱり踊り続けると決めたのは、彼にとって「生きること、自分らしさ=踊ること」だったからだろう。

元々の身体能力やセンス、幼い頃からの努力ももちろんあるだろうけど、それと同時に子ども時代から喜びや怒り、悲しみ、虚しさなどを強く感じてきたセルゲイだからこそ、Take me to church の踊りで人々の心を動かしたんだろうなあ。

彼の踊りは、バレエを知らない人にも一見の価値があると思った。
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