ミシンそば

廃墟の群盗のミシンそばのレビュー・感想・評価

廃墟の群盗(1948年製作の映画)
3.8
戦後すぐのにしてはかなり脚本が練られた印象の西部劇。
まず初っぱなの酒場のシーンからすでにカッコいい。
画になり過ぎ。
直後の騎馬疾駆シーンの完成度もめちゃくちゃ高い。
ガンバレルを映すシーンもあり、画力の強さも相まってかなり楽しめた。

爺の説明を鵜呑みにするならヒロインは十代になるだろうが、ナチュラルに群盗どもを誘惑しすぎだろ(そこら辺若干不自然だが、演者補正か)。
その演者補正(終わり方も結構あれではあるが…)以外は脚本に穴はない感じ。
ヒロインに「臭い」と言われてガチへこみするグレゴリー・ペックの姿にはクスリときた。

暗所でのシーンが多く、また構成も上手い。
唯一良心的だった群盗の中の若いやつが死ぬシーンはかなり美しかった。