このレビューはネタバレを含みます
不思議な魅力を持つ映画。
100%好みは別れる作品だと思うけど、なかなか良かった。
前半の進みが遅くて眠くなってたけど、後半の衝撃さで目がさめた。
CG使っていなくて、本物での撮影だからこそのリアリティだなと思った。アニアが狼に愛撫をさせるシーンはぞっとしたけど、それと同時に愛されている実感を見せるアリアの姿が素敵だった。
男でも、女でも、物でも、動物でも、愛があれば誰でも何でも関係ないんだなって。
だんだんと人間らしさを失っていくアリアだったけど、後半になるにつれて満たされる表情をしているアリアもよかった。
ラストもあっけなく終わったけど、泥水をすすってネズミを食べるシーンであったり、朝日を浴びてにこっとするシーンは、全て満たされた表情で、とてもよかった。
すごくいい!っていう作品ではないけれど、どこか不思議な余韻を残す映画だった。