構造が面白い映画だった。偽名を使い分けて生きている男、普段の生活で人によって違う自分を見せる女の子、映画の中で役を演じる俳優、劇中での演劇の演技、ひとつの『本当の自分』というテーマを説明的にならず、あらゆる角度から攻めることで可視化できるようにしていることに感心した。
ストーリーが明確でよく輪郭がはっきりした作品ではあったけれど、いかんせん画面の色味だったり、カメラのアングルだったり、おぼつかない部分が見受けられたのでそこは少しマイナス点。
今回は、駒井蓮が地元出身なので舞台挨拶に来てくれた。きのこ帝国の『桜が咲く前に』のMVに出てた子だと最近まで気づかなかった。この先もまた、出演した映画が控えているようなので、期待したい。
