このレビューはネタバレを含みます
カネコアヤノの主題歌が好きで観た。”誰かに恋したの? それは仕方がないことだ” だった。
カネコ本人もでてるんだけど、やっぱりなんだか目が離せない魅力があるね。
映像もキャラクターも関係性も大して面白くなかったけど、独特の展開は光ってた。台詞はやるならもっとやってほしいけど、余白を残すのも技なんかな。142分か〜。
映像は拘りの感じられないカットだらけなのに、パンの耳のシーンで刻み暗転。なんで細部まで拘らないんだろうと思ったけど、映画ってぜんぜんこうでもいいんだなって発見だった。
日常は人の数だけあるなどと真理を言っておきながら、人物描写はペラペラ。一人一人の思いや言葉や生を舐めちゃいけないよ。
でももう一度観る気がする。身近な死を扱いつつ、スイカ素麺とうもろこし水風船ノースリーブとかめちゃめちゃに夏で変にいい心地だったんだと思う。不完全すぎるのもいいなと思った。