theocats

レッド・リーコン1942 ナチス侵攻阻止作戦のtheocatsのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ
対独戦線、ソ連女兵士の勇敢さと悲惨な戦死

対独戦下ソ連の比較的穏やかな農村。駐屯するソ連兵は戦闘がないものだから酒を飲んではケンカをしてばかり、騒ぎを起こした兵は前線送りとなるが、ほとほとうんざりし酒を飲まない兵士を要求した曹長の元に送られてきたのは「絶対に酒を飲まない」女兵士達。

真面目で真剣な兵もいることはいるが、大半は実戦経験もなくシビアさが欠落。

そんなある日一人の女兵士がドイツ軍斥候兵2名を森林にて目撃。
曹長は女兵士5名を選別し敵を捕縛するために出発するが、敵は16名の小部隊だった・・・・



史実を元にしたか分からないが、なかなかに惹きつけられた内容。

女兵士が皆キレイ可愛いとさえ言ってよい面構え。それがソ連ロシア標準なのか選別したのか不明ながら、この点で視聴者が男であれば目を引き付けられる要素ではある。
おまけに全裸サウナシーン付きとあっては尚更。
※年齢制限の理由がたったこれだけとするなら馬鹿げた話。殺害場面など大したことなくゲームの方がよほど残虐。

敵兵捜索に選ばれた5名の女兵も笑い声が漏れるなど最初はどこかピクニック気分。
しかし、16名の小部隊相手と知った後からがシリアスドラマの始まり。

生き残るのではなく次々と女兵士が殺されていくものだからこちらもあっけにとられ、と同時に気分も沈みゆく。
臆病と見なされ一度は仲間から私設軍法会議にけられそうになったか細く可愛い女の子が「ママーっ・・」と叫びながらドイツ兵に射殺される場面には胸がギュッとなる。

援軍を呼びにいった女兵は沼で溺死。残った3名で敵兵十名以上を迎え撃つがさらに2名の女兵士が死亡。
一人生き残った男曹長が怒りの夜襲をかけ2名のドイツ兵を殺害、3名を捕虜にし連行。

意識もうろうとなり倒れ掛かった時に味方小隊が駆けつけてくる。

失意の帰隊後、新たに5名の女兵士が補充されるが、皆の顔に戦死した5名の顔がオーバーラップしエンドとなる。


これも一つのロシア的な国威発揚映画なのかもしれないが、女兵士全員殉死ストーリーともなると同情気分が優勢になってしまうというもの。

総評三ツ星

002009
theocats

theocats