Sios

残像のSiosのレビュー・感想・評価

残像(2016年製作の映画)
3.7
特定の政治思想だけで規定される芸術。
自由な精神は根絶やしに。

戦後、ソ連の影響下のポーランドにおける社会的リアリズムの方針。それに対して、自らの芸術のスタイルを主張し続ける片足の画家と、彼を尊敬する学生。
周囲の状況が一変し、手を差し伸べることすら許されない雰囲気になっていくのが恐ろしい。

冒頭の笑顔や学生の信頼の眼差し、娘の輝きが、その後の悲しさを一層際立たせる。
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