kazマックスグローバーレッド

ポップスターのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

ポップスター(2018年製作の映画)
3.3
音楽が好きな14歳の少女セレステは同級生による銃乱射事件に巻き込まれて重傷を負い、やがて回復した彼女は姉と共に追悼曲を作って大ヒットを記録。17年後、度重なるスキャンダルで活動を停止してた彼女は集大成となるツアーで復活を画策するも乱射事件のトラウマが蘇る。

「重く考えなくていいし、いい気分になるからポップスが好き」
傲慢で情緒不安定な孤高のポップスター/セレステがトラウマに苦しみながら再起に挑む姿をナタリー・ポートマンが熱演。落ち目のセレステが受ける仕事はリアリティーショーやゲームの吹き替えに香水のCM。

この映画の制作陣の1人がオーストラリアの歌手SIAで、彼女の代表曲「Chandelier」はナタリー・ポートマン本人が出てたクリスチャンディオールの香水のCMに使われてたね。ナタリー・ポートマンのほうは落ち目ではなく新作映画でハンマー振り回して絶好調です。

学校乱射事件で撃たれて生死の間をさまよったセレステによると「色の溢れる場所」で悪魔に助けてもらいある取引をして、悪魔は彼女にメロディを囁やき新世紀の大変革を約束させた。悪魔が言うには「目を閉じて俺の言うことを繰り返せ、1にマネー、2にショー、3で準備、4で始めよう」
ゲーテの戯曲「ファウスト」を連想させる音楽映画にも思えてきます。

エンドロールのようなオープニングクレジット、ウィレム・デフォーの出演はナレーションのみ、音楽を扱った映画ながらエンドクレジットは無音という凝った演出。そのエンドクレジットで「ジョナサン・デミに捧げる」と書いてあったのは何故??監督が尊敬していたのかな??