kazマックスグローバーレッド

ポリス・ストーリー 香港国際警察のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

5.0
1985年12月に大分オスカーという地元の映画館で観て以来 38年ぶりの劇場鑑賞。ゴールデン・ハーベストのロゴか出た時点でテンション爆上がりです。当時は『コクーン』と同時上映だったね。

ジャッキーが歌うテーマ曲をバックに香港の町並みが映るオープンニングクレジットから誕生日ケーキ顔面ドッキリとエンドクレジットNG集で電飾ポール落ちからのテンション上がりすぎてチュウタオの胸ぐら掴みガッツポーズでTHE ENDのやつが昔観たバージョンだったけど今回観たのはそれじゃないバージョン。

近年『ロッキーvsドラゴ』や『ブラック・レイン』を映画館で再鑑賞してから、この年齢になって昔の作品をまた映画館で観れる喜びと感動に目覚めまして、遂にジャッキー映画を再び映画館で見れる日が来るとは感無量です。クライマックスの電飾ポール落ちで思わずウルッときてしまった。

バラック突撃カーチェイスはマイケル・ベイが『バッドボーイズ2』で、バスの窓を突き破って地面に叩きつけられるとこはスタローンが『デッドフォール』で、デパートのガラス突き抜けバイクアクションはブランドン・リーが『ラピッド・ファイヤー』でとオマージュ日和に尽きるみんな大好き『ポリス・ストーリー』。

バラックシーンと電飾ポールは劇場の大スクリーンで改めて観ると凄い迫力なんだな。
当時、映画雑誌「ロードショー」に『キャノンボール』でジャッキーと親交があったバート・レイノルズが香港を訪れてバラック突撃カーチェイスの撮影方法や何やかんやをジャッキーに色々聞いてから『シティヒート』で共演したクリント・イーストウッドに「香港にスゲェ映画があるんだよ」と紹介してた記事を思い出した。

因みに『キャノンボール』で共演した007ロジャー・ムーアはジャッキーに話しかけられても「何だこのアジア人は」って感じでそっけない態度だったらしいね。80年代はまだまだアジア人俳優を下にみる欧米映画スターが多い中でバート・レイノルズは差別偏見なくジャッキーを認めてリスペクトしてたんです、だからバート・レイノルズって大好きなのよ。まぁバート・レイノルズもチェロキー族の血が入ってるから自分もアメリカではマイノリティの一部って多少の認識はあったのかも。

そして007俳優もピアース・ブロスナンの世代になると香港映画人に対して尊敬の念を抱くようになりミシェル・ヨーやジャッキーと共演するまでになったのは嬉しい時代の変化よね。