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タリーと私の秘密の時間のMountainDewのレビュー・感想・評価

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)
3.7
こういったタイプは久々でまずテンポが抜群良かった。休日にシュっと挟み込めるテンポの速さと内容量でぎゅっと密度があった。
ハートウォーミングな内容かと思いきや
意外とシリアスで弱々しく生々しい母親の描かれ方は衝撃的だった。しかもそれを
開始から10分程でまざまざと見せつけるのはさすが「ジュノ」や「ヤングアダルト」のジェイソン・ライトマンの手腕で成せる技、さすがですね。
役作りがすごいシャーリーズ・セロンは今作でも並々ならぬ努力で作品に貢献してたと思う。制作もしてて結構思いれがあったのかな?
マッケンジー・デイヴィス目当てで鑑賞したかけど彼女もミステリアスな役柄で名演だった。
意外な展開に最初は「え?そういうタイプの作品なの?」って戸惑ったけど育児や母親像を奇跡的で母親はそうあるべきという
理想をはなから否定して一人の女性の育児における辛さや苦痛が
まざまざと描かれていてそこが斬新でした。
貧困状態での子供との触れ合いを描いた
「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」
に近い新しい形の母親映画に思えた。
ラストの回収はクライマックスの事件から
一皮剥けたみたいな締め方は少しいわかんがあるけど作りが全体的に好みだったのでよい。
そんな映画。
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