MikiMickle

オリエント急行殺人事件のMikiMickleのレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
3.1
アガサ・クリスティの名作だけれども、なんとなく「いつか出会える機会」を楽しみに、読みも見もしなかった作品。これを機に初オリエント急行に乗車‼

1934年エルサレムの嘆きの壁で事件を解決するポアロから物語は始まる。

あぁ、どうしよう…… こんなのポアロじゃない…… 演じるケネス・ブラナーは嫌いでは全然ないけど、長年ドラマ版のデヴィッド・スーシェのポアロにあまりに慣れ親しんだために、違和感が半端ない。ケネス・ブラナーの微妙すぎるフランス訛りの英語もなんか微妙な…… 吹き替えで見てみたものの、あの声とも違うし……
的確なプチ推理とか言っても、嫌味な感じに聞こえてしまう… あのぽっちゃりポアロだったら可愛らしさと愛嬌があるのに…… うぅぅぅ……(;_;)

10分でギブ……頭切り替えるため、続きは翌日に見る事に……

だけど、やっぱりダメだぁ〜‼‼ スーシェのポアロが好き過ぎて‼
なんでポアロがケネス・ブラナーなんだ?‼ 意味わからん‼ と思ったら、監督が彼なのね(笑) なるほどwww

だからね、ポアロと思わない事にしました(笑)これで気にせずに見れる!
というか、神経質な感じは冒頭から非常によく出ていて、その緊張感が全編を通して張り詰めた空気を演出しているので、ドラマ版よりもさらに神経質でクールなポアロとして見る事にしました♪


さて、ストーリー。
イスタンブールからオリエント急行に乗ったポアロだったが、雪崩によって動かなくなってしまう。そんな中、ひとりの乗客が遺体となって発見される。

休暇だからと捜査を断ったポアロだったが、旧知の知り合いのボンボンの責任者に頼まれ、正義感から捜査をする事に。

登場人物は、
信心深いペネロペ・クルスや、命を狙われているという怪しげな美術商のジョニー・デップや、その秘書のジャック・ブラック、いけ好かない金持ちお婆さんジュディ・デンチ、神経質なウィリアム・デフォー、デイジー・リドリー、イケイケミドルのミシェル・ファイファーや、黒人医師のレスリー・オドムJr、伯爵夫妻などなど。
かなりの豪華キャスト。
ポアロがそれぞれに話を聞く度に、次から次へとキャストと名演技が見れるのが楽しい。

そして、散りばめられたピースが少しずつはまっていく。
前述した緊張感は、カメラアングルでも演出されており、閉ざされた車両内の閉塞感と出演者の表情など、しっかり表されていた。
内容に関しては何も書かないけれど、何が正義かを問うもので、切なくなった。

正直、あまり期待していなかった(最初のインパクトもだし、有名俳優がたくさん出るのもはそれほど好きではない)のだけれど、最後まで飽きる事無く見れました。 やはり、アガサ・クリスティーはすごいのだなぁ
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