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パチンカー奈美の一のレビュー・感想・評価

パチンカー奈美(1992年製作の映画)
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海岸に積み上げられたパチンコの廃台のイメージショットが強烈。手打ちだった頃の『濡れた欲情 ひらけ!チューリップ』でのパチプロvs釘師の勝負とは違って、パチプロ同士の勝ち負けに技術も論理もないからなんだろうが(たぶん!)、ラスボス白竜との対決になると最早イメージの世界でプロレスの力比べをしていて笑う。そういうことなのか?パチンコの狂騒とクラシック音楽の取り合わせもおかしい。あとは食い逃げのシーンがどれもセコくてイイ!人が走るのは食い逃げするときなのだ。ギャンブル狂の上司ガダルカナル・タカとか88番台の広田レオナとか、本筋と関係ない端役の印象が残る。パチ雑誌の編集長役で黒沢清。相変わらず無駄にダンディ。
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