マテ

ライフのマテのネタバレレビュー・内容・結末

ライフ(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

圧倒的な映像美と息苦しいほどの絶望感。知的なSFかと思って選んだのだが、とんだSFホラーだった。あらすじだけ読めば、どこかで観たことのある陳腐な物語の印象を受けるかもしれない。しかし、ことごとく当たる嫌な予感と相まって、息ができなくなるほどの恐怖を体感できる(「映画に無駄なシーンはひとつもない」を実感として理解できる作品かも)。映画館でこの映画を観なくてよかった。私には無理だ。
お気に入りはショウの睡眠ポッドのシーン。全てが恐怖に満ちた作品の中で、最も絶望的で美しかった。しかしその後、ショウの最期のあたりから、突然それまでの洗練されたホラー感をかなぐり捨ててしまったのが残念。赤いライトとブザーの演出は野暮ったいし、2人のヒューマンドラマも「ドラマパートは序盤で終わったのでは?」と冷めてしまった。
ちなみに真田広之さんは英語セリフも含めてものすごくよかった。申し分ないどころか期待以上…ポッドのシーンが本当に好きすぎる。
マテ

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