MikiMickle

ライフのMikiMickleのレビュー・感想・評価

ライフ(2017年製作の映画)
3.3
国際宇宙ステーションISSは、起動を外れた無人火星探査機を無事に回収し、火星ピルグリム計画を進める。火星の土から見つけたたった一つの細胞。それは地球外生命体の歴史的大発見であった‼‼
地上ではそれを「カルビン」と名付けお祭りムード。
世界各国から集められたISSの6人のクルーたちも意気揚々だった。
特に、生物学者は、活動停止中だったその細胞に様々な刺激や環境を与え蘇らせ、ブドウ糖を与え、アメーバのようになったカルビンを父のように手懐け………たかと、思われたのだが、
その可愛らしいヒトデアメーバがいきなり襲いかかってくる‼‼
密封されたラボ内のさらに密封された培養ケースの中で大暴れ‼ 生物学者は手袋越しに腕を締め付けられ……カルビンは実験用マウスを襲い、更に大きく攻撃性を増して行く……

本能的に生きるために攻撃をしてくるカルビンとの対峙が始まる…
こいつを地球に持ち帰ってはならない‼


まず、『ゼロ・グラビティ』に引けを取らない宇宙船内・宇宙空間の描写‼‼ 無重力の狭いISS内をすいすい泳ぐ様など、どうやって撮影しているのかしら♪ ワクワクします♪

そして、俳優陣が豪華。ジェイク・ギレンホールにライアン・レイノルズ、レベッカ・ファーガソンに、真田広之‼
それぞれ、良い演技してます♪

ここで人物紹介っ♪
・指揮官。ロシア人の女性。クール。
・医師(ジェイク・ギレンホール)。シリア経験があり、地球への絶望感ゆえ、1年以上もISSに滞在している。身体的に弱っている。
・検疫官(レベッカ・ファーガソン)。ISSにとっては新人だが、地球に危険生物を持ち込まないことがすべての役割。
・技師(ライアン・レイノルズ)。友情に熱い陽気なアメリカン。危険を省みず、友の為に動く。
・システムエンジニア(真田広之)。妻の出産を地球からの動画で応援する新米パパ。後ろに束ねたロン毛で不精ヒゲがかっこいいけど、到底宇宙飛行士には見えない(笑) ハリウッド映画だと日本人が片言の中国人とかで演じられているのがいやなので、サナディー(すみません、勝手に名付けたw)の配役は嬉しい。
・生物学者。アフリカ系イギリス人。下半身麻痺のために地球では車椅子生活だが、宇宙空間では自由に動けるので、生き生きとしている。カルビンを蘇生させた。

地球との交信も途絶えた密室空間の中、そんな6人がカルビンに次々と殺されていくというもの。カルビン君は、触手ありの一細胞からアメーバに、そして様々に変化していきます。細胞一つ一つが脳と筋肉で出来ているらしく、かなり高度な知能と身体能力を持ったエイリアン。船内だの船外だの、神出鬼没〜‼
非常に丁寧に作られた密室パニックB級SFホラーでした♪豪華な俳優陣とリアルな演出で、『エイリアン』meets『ゼロ・グラビティ』的。そのB級版みたいな感じで、どの順番で殺られていくのかを楽しむ事もできます♪

しかし、おバカなB級ホラーと違って、一人一人きちんと丁寧に殺られていきます。人物描写も描かれているので切なさもしっかりあり……想像とは違う展開と宇宙空間での密室の緊張感。SFホラー好きには見て損はない作品。ラストは読めるものの、興味深い終わり方でした。
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