deenity

ライフのdeenityのレビュー・感想・評価

ライフ(2017年製作の映画)
4.0
数年前、火星に移住は可能かどうかと騒がれて話題になりました。地球外にも水があったとか生命体がいた可能性があるとか、結構ワクワクして、でも自分が生きてる間は移住は嫌だなとかそれなりに真剣に考えたほど関心は持った出来事があったのをふと思い出しました。
地球外生命体は存在した!?細胞は冬眠活動をしているだけでうまく復活させれば活動をする!?当時聞いたらワクワクすることこの上ないわけですが、今この映画を見た後には口が裂けてもそんなこと言えませんね。

初めは可愛らしい細胞だった。人間と触れ合い、「カルビン」と名付けられ、地球の限られた資源だけでなく未知の可能性もいろいろ匂わせる。でも当の本人達は隔離こそが絶対条件であるとしていることから、やはり素人な自分の甘さもあるんだと思わされましたね。

そりゃそうだ。体全体が細胞であり、同時に全てが目で脳で筋肉。何かのマンガだったかテレビだったか忘れたけど全身筋肉はやばいってのを聞いたことがある気がする。それが「生存」のために本能的に活動を始める。カルビンの反撃。隔離が絶対であるからには下手に手助けもできない。この見守るしかできない構図。実に恐ろしく歯がゆい。

カルビンもいいですが人間の方のキャラクターもいいですね。特に真田さんに同じ日本人として一番応援していました。「頼む、真田さんは頼むから生き残ってくれー!」
ま、この先はあまり言えませんが(笑)オチも含めてよかった。
ジェイク・ギレンホール主演で火星の生命体が人類を襲うというシンプルに楽しめそうなB級SF感が見るに至った決め手。その点を抑えていた本作はそれだけで十分満足です。
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