せいみー

THE BATMAN-ザ・バットマンーのせいみーのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて鑑賞。
前ダークナイト三部作が素晴らし過ぎたためというのもあるが、とてもがっかりした。

まずバットマンがかっこよくない。リアルにこだわるのはとてもいいことだと思うが、変なところで失敗したり普通の人相手に苦戦したりで、バットマンが来たら大丈夫!とはならずむしろ不安が募った。そして何より、闇を味方につけていない。バットマンが懐中電灯を使っていたり、明るい空の下にいたり、警察と最初から協力してるのは少し冷めてしまう。そして彼の戦う動機や恐れの描写も不十分でよくわからない。

また敵も目的も不明瞭。汚職をしてた公人が敵なのか、麻薬組織が敵なのか、ブルース家を利用した奴が敵なのか、リドリーが敵なのか。みんな敵と言ったら敵だが、明確な相手がいないと観ていて疲れる。リドリーの恨みの描写も不十分で共感できない。あとなぜリドリーはバットマンの正体に気づいていたのだろうか。

さらにキャットウーマン?みたいなキャラは必要だったのだろうか。変にロマンス要素、ヒロイン要素を入れただけに感じた。

3時間使っておいて、最終的に何を伝えたかったのか。ジョーカーのように暗く深い闇のような作品を作りたかったのだろうが、浅く薄暗い作品になっている印象。
音楽とバッドスーツはかっこよかった。
せいみー

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