えちぜん

THE BATMAN-ザ・バットマンーのえちぜんのレビュー・感想・評価

4.1
ノーラン3部作と比べるのは可哀想だと思いきや、こちらはこちらで秀作だと思う。冒頭から重厚で美しい映像美で、ふとロジャー・ディーキンスが撮ってるの?と思ったくらい。世界観で没入できる。3時間の長尺も雰囲気を堪能できる。

キャラクターの濃さ、派手なアクションや新兵器ではノーラン3部作が上回るだろう。ただノーランのは映画として「総合力」で傑作であり、新バットマンはダークヒーロー・ダークファンタジー作品らしさではむしろ負けていない。ただし暗い雨のなかの犯人追跡ものなので『セブン』のようなサスペンス作にも寄っているけど。

コリン・ファレルは相変わらずのカメレオンで全然気づかなかった。ポール・ダノは怪演すごすぎサイコパス。だからバットマンとゴードンはキャラが薄くなって役者が報われないのはバットマンあるある笑( ̄^ ̄)ゞ

バットマンは何度も映像化されて、もはや古典落語と同じで、決まった設定を語り部がどう表現するか?になっているよね。
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