らんら

THE BATMAN-ザ・バットマンーのらんらのネタバレレビュー・内容・結末

2.6

このレビューはネタバレを含みます

【※くそながこけおろしレビューです】
ノーランのトリロジー何度も何度も観てるタイプのバットマン大好き人間なので
全部ノーランでハードル上がった結果の、非常に後世に悪い意味で毒された典型的な視聴者になってしまってるけどそれは自覚しつつ

とにかく期待値やバットマンに対する想いが強すぎたのが決定的に大きいんだと思うけど
本当に、は???って感じの内容でした。


① とにかく拘束時間長すぎ

シークバーを何度も何度も見ては進みの遅さと「まだまだ続くんじゃ」状態にうんざり
きっと何かどんでん返しがあって、あーカタルシス〜な展開がくる!って我慢して
バットマン愛だけで欠伸こらえて耐えて耐えて
そのままエンディングクレジット

え??

なんだったのこの3時間…夜の貴重な3時間。唸るようなシナリオの力作なら許すが、この薄めストーリーになんでこんな時間かかったの??


② リドラーを生かした仕掛けがなんもない

全部が視聴者ポカーンのナゾ過ぎて、更にリドラーという名の逆恨み一般人だったオチ(失礼。ただ特に深い掘り下げも無かったし…)に???

最後も謎とか特になく、いきなり街を爆破していくシンプルさ。一体彼は今回どこに知能使ってたんだろ…

完全に置いてけぼりで、視聴者一体型サスペンスの真逆システム。なんなら全ての謎を大体バットマンがとんでもない推察力で秒で答えるから、確かにあれは共犯疑惑だぞ…。

今度のバットマンは「謎」がスゴイ!!的な事前情報と全然違うなあ…?!


③ 演出がちょっと…??

なんだかテンポ悪くて大事な場面でカメラ全然動かないし、スピード感欲しいところでやたら通常速度だし
とにかく、バットマン専属のカメラマンしか今回雇わなかったんか??ってくらい、他の人のリアクションは一切放置するから、ドキドキのシーンだろうとかなり消化不良だった。

あと、結局必要だったか分からないごちゃごちゃ展開が前半ありつつ、それも漸く落ち着いて
満を持してのリドラー登場のカフェシーンで
おー!これはドキドキする演出!絶妙に顔を隠して、カメラもゆっくり動いていく感じ
一体、誰?誰なの…!?

(バーン) いや誰????

サプライズすぎた。
あれなんだったの?何がしたかったの?伏線ありきの演出でしたよあれ…。


④ ストーリーの組み立てもちょっと…??

明らかに、話の展開の為だけに不自然な要素が盛り沢山だった。
上手く誤魔化しながら誘導しているつもりか、小さい「そうはならんやろ!」が散りばめられているのも気になって、なかなか集中できない。

最終的に、無理矢理が過ぎて結局アイツなにしたかったん?状態…


⑤ バットマンの解釈違いがぼちぼち

とにかく超アンニュイな引きこもりボーヤ設定だった今回のブルースウェイン。
それはそれでかっこいい、顔も良い。

ただ、それでいてバットマンはシティの皆様にとって恐らく最早ミステリアス要素は一切ない人物で
とにかく一般ピープルの生活に超頻繁に溶け込んでくるタイプ。
いやそんな馴れ合う?もう少しひっそり、1人で闇に紛れて動かん?たぶんブルース、実はみんなにバレてるやろコレ…?

今回のバットマンは一般市民に超寄り添い型だし、ゴードンとも超ニコイチ型だった。

モモンガは可愛かったけども?

あとアルフレッドに対する扱いが、一体どうしたの状態…思春期こじらせか、引きこもり男性(35)が両親にする態度みたいになってた……

病院で目を覚ましてくれた瞬間も、素直に
「よかった…!!(涙)」とかじゃない。
開口一番「父親について嘘ついてたなー!?」て。アルフレッドも??だよ。

あと最後の聖火ランナーなんなん
あと最後の最後で謎ツーリングなんだったん


と、感情に任せて書き殴り過ぎてしまったけど…
とにかく当時、映画館で観なくて本当良かったな…。

続編…製作中……?

次作でハイパーどんでん返しと一部の補完があれば、評価も勿論変わるけど。
既に人の3時間を奪ってこんな感情を残したというだけで、なかなかビハインド…

ロバート・パティンソンさんは悪くない、バットマンは誰がやってもかっこいいし
何度もやたら見せつけてくる上半身も素敵だった。
ブルースウェインの過去を具体的かつダイレクトにストーリーに使用してきたのも、新鮮だったと思う。

でももう、いったん今作は置いておこう。
明日はクリスチャンベールバットマン観よ…
らんら

らんら