凄く現実味のあるバットマンで新鮮ではあったが、冗長さにハマりきれなかった。
バットマンという存在は子どもの頃から認知しているが、自分の中ではダークナイトトリロジーが燦然と輝きすぎていて全てこれを基準で考えてしまっている分、評価が公平にはできていないのは自覚しているのでその点はホントにごめんなさいなのですが…!
不正と汚職にまみれるゴッサムシティに既にバットマンがいる前提で話が進んでいく。
バットマンというアイコンの認知度を考えれば丁寧に説明をする必要はないのかもしれないが、それにしても思い切ってるなあとは思った。
バットマンは他のスーパーヒーローに比べても人間味が強く、超人的過ぎないところも魅力ではあるのだが、それにしても今回は現実感がめちゃくちゃ強くてそこは良かった。親近感が更に湧いてきた。
ただ、兎に角展開の冗長さと、シンプルに時間の長さに疲れてしまった…。ミステリー要素が強く、バットマンらしさ満載で序盤が特に惹き込まれたのだが、中盤以降も実は山場のようになる瞬間を感じられないほどに同じトーンで展開されていくので、ずっと肩透かしを食らっているような感覚に陥ってしまう。
それが2時間くらいで終わっていたらここまでは感じなかったのだが、兎に角上映時間が長い…!何をしていたのかを見失ってしまった…。もっと凝縮できたのであれば、ダークナイトトリロジーとはまた別次元のバットマン映画が誕生していたのではと残念に思う。
何よりも。負け越す姿ばかりのヒーローは現実味が強過ぎたかな…。