バットマン新シリーズ。
優しくもミステリアスな青年ブルース。両親殺害の復讐を誓い、悪と敵対する存在“バットマン”になって2年が過ぎた。ある日、権力者が標的になった連続殺人事件が発生。その犯人を名乗るのは、史上最狂の知能犯リドラー。彼は犯行の際、必ず“なぞなぞ”を残し、警察や世界一優秀な探偵のブルースを挑発する。最後のメッセージは「次の犠牲者はバットマン」。彼はいったい何のために犯行を繰り返すのか?そして暴かれる、政府の陰謀とブルースにまつわる過去の悪事や父親の罪…。すべてを奪おうとするリドラーを前に、ついに彼の良心が狂気に変貌していく―。
噂にたがわず、すごく暗いノワールな作品だった。
暗い雰囲気が全編漂い、陰鬱なまんま一本の映画が終わってしまう。ところどころあるアクションは素晴らしい。だが、作風が「復讐に堕ちたブルース・ウェイン」で最後まで終わってしまい、陰鬱すぎてあまりスカッとはしない。
意味神慮に終わってしまう、という感がなきにしにあらずだった。
楽曲として使われるニルヴァーナの「Something in the Way」含め、雰囲気は最高にクール。
その分スカッと爽快感が最後にあれば完璧な作品だったのに、とは思う。
とはいえ、「ダークナイト」レベルの傑作がこのシリーズから生まれそうな期待感があるので、それ含めて星4.0としたい