すごい絵力のジャケットの本作は、アフリカ24カ国で許可されている、お金を払い自然動物を殺戮するトロフィー・ハンティングに取り憑かれた人々(=異常な信念や倫理観に囚われた白人)描いたドキュメンタリー。
〜はい、これから金を持った阿呆な白人たちのねじ曲がったものの見方と悪趣味のお話をします。その滑稽さをどうぞお楽しみください〜
金を払って動物を殺し、仕留めた動物と記念撮影して肉を食べることはしない、ただの娯楽として命を殺め、それをあたかもかっこいいことのように語るハンターたちは何かに取り憑かれたように狂っていて悪趣味極まりないし非常に不愉快。
しかしながらこのトロフィー・ハンティングに取り憑かれた人々はそれっぽいようで全く意味不明の理由で自分たちを正当化、むしろ英雄性を主張してきます。この気狂いたちにはいつか自然の天罰が喰らえばいいと思います。そもそも、動物の命の値段を人間が決められると思っている時点で傲慢極まりない。嫌悪感しか湧いてこない。
あまり人種がどうこうとか言いたくないですけどこれは明らかに少なくともこの作品に出てくる阿呆な白人批判映画ですね。この悪趣味ビジネスの裏側にある白人至上主義的考えや人種の階層の構図。描き方も映像もすごく皮肉が効いていて面白い。画がおしゃれなところも好きです。
セリフのある人はみな阿呆な白人たちで、もう最後の方には呆れてくる始末ですが、これもまた世界に存在する信じがたい事実であり、それを知るのには良い作品でした。