天パ太郎

最終ラウンド/ファイナル・ラウンドの天パ太郎のレビュー・感想・評価

3.5
東京国際映画祭2016出展作品。
もう1つの『ブルカの中の口紅』と被るが、女性監督&女性が主役という組合せ。



こちらもジェンダー的な問題提起はあるものの、それよりも実話に基づいた作品というように作中で描かれているように、2006年のインド人女性ボクサーが優勝したことに対する記念碑的な作品。



端的にまとめれば、女版ロッキーといったところなのだが、実際のボクサーを起用したとは思えない演技。
個人的には、音楽がかなり好印象。今までのインド映画の中でも際立っている。



トークショーでは、主演俳優のマーダヴァンの丁寧な受け答えが記憶に残った。
インドネシア航空にいつも荷物をロストさせられる話や、日本に交換留学で来てたことで会場を笑いに包み、作中の恋愛感情や女性ボクシングを題材にした理由なども、プロデューサー任せではなく、自分の言葉で話していた。
割とセンセーショナルな部分も実際の取材に基づいているという部分はインドの闇を感じる一面もあったり…。
天パ太郎

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