ナポレオンの半生を描いた映画。
トゥーロン攻略からセントヘレナ島での死去までを、1人目の妻・ジョセフィーヌとの関係とともに描く。
アップル出資かつ、主演はホアキン・フェニックス、監督はリドリー・スコットという、もう金がかかってる匂いしかない映画ということで鑑賞。
その最初のイメージに違わない映画。
重厚な歴史映画なのだが、戦闘シーン含めて金をかけまくり。これぞ映画という感じ。
（が、すまん、ペイは絶対しないと思う）
完全に日本語版の映画の煽り「英雄か 悪魔か」はミスリード感がある。
イメージとしては英雄だけれども、すごく1人の人間として苦悩に溢れている。
そして、ジョセフィーヌとの関係と自身の浮沈が比例しているという感じが近いと思う。
全体として、苦悩と共に描かれるナポレオンが実に示唆深いのが非常に良い。
最初は実力と共にのし上がっていくけれども、その実力を超えた立場に抱え上げられていく感じ。その立場についたが故にもはや自分の意思とは乖離した行動を選択していく感じ。そして、それが破滅へと向かっていく感じ。
この一連の流れがまさに歴史として上手く描かれている。
普通に良作と言って差し支えない。
しかも戦闘シーンがまさに映画館向け。
