訃報に聞いて
まだみてなかった本作を鑑賞。
リンチ作品はこれで残すところ
ストレイトストーリーと
エレファントマンのみとなってしまった。
見終えてしまうのが惜しい。
父親との地下室のエピソードがあまりにもリンチらしくて素晴らしくて笑ってしまった。とても象徴的な話だと思う。
暗い地下室のアトリエで、街中から拾ってきた動物の死骸などをアートとして盛り込んだ作品を見た父親が、ひどく心配して落ち込んだ様子になってしまい『お前は子供を持つな』て言われたというエピソード。リンチはきっと好意的に何か言ってもらえると思ってたってのも含めて辛いが、彼らしくて大好きな話だった。
なぜかすごく励まされた気がした。
表現はだれかに伝わりやすい形にいずれ整形していく必要があるんだと思うけど、初期衝動の段階が必ずあって、そこは誰しも歪さを抱えてるんだと思う。それでいいんだと思えた。