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デヴィッド・リンチ:アートライフのxyzのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

昨年末に観たTwin Peaks The Return 全18話は、ローラ・パーマーの予言どおりとなった25年ぶりの続編であり、デヴィッド・リンチの集大成でもあった。
そしてリンチは映画監督を引退していた!と今更ながら知った。
2006年の『インランド・エンパイア』以降、映画は撮っていなかったので事実上引退していた訳だが、やはりショック(泣


このドキュメンタリーは、リンチ自らが幼少期から『イレーザーヘッド』撮影までをモノローグで語り、その時々のリンチや家族、友達との写真や映像、自身のアート作品、自宅アトリエでの創作の様子がインサートで入るシンプルな構成。

という訳でリンチ作品を理解するのに役立ったり役立たなかったりする16項目をピックアップ!
1.父親にそっくり
2.家族は仲が良かった
3.平行して3つの人生を送っている
4.あの歳で小さな娘がいる 精力絶倫か!?
5.ヘビースモーカーで有名なとおりタバコを吸うシーンが多い
6.コーヒー好きで有名なのにコーヒーを飲むシーンが無い
7.その代わりにアトリエには瓶コーラを飲んだ形跡あり
8.流行や風俗など時代性が感じられるエピソードがほぼ無い
9.時代性が感じられた唯一のエピソードはボブ・ディランのライブを途中で帰ったこと
10.奇妙な女性に出くわしたエピソードが多い
11.若い頃のファッションセンスが独特
12.シャツの第1ボタンは若い頃から留めていた
13.死体安置所を見学している
14.動物の死骸が腐っていくのを観察した
15.そしてそれを父親に嬉々として見せドン引きされた
16.漠然と恐れていた

リンチの変態系作品は本人以外には理解できるものではないと常々思っているものの、創作に人生を費やした人間リンチを少しでも知ることができたかな。だって全ての言動がリンチらしくもあり、意外でもあったからね。
リンチも人並みに悩んでいて、AFI(American Film Institute)の援助を受けられなかったらどうなっていたのか?と語っていたのが印象的だった。


ローラ・パーマーは自分を投影してたのか!
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