まさわ

ロニートとエスティ 彼女たちの選択のまさわのレビュー・感想・評価

3.7
邦題は『ロニートとエスティ』だけど、この映画でロニートはほとんど葛藤はしておらず、自分の生まれ育った環境からも厳格な戒律からもすでに解放されている。彼女よりもずっと苦しんでいたのはありのままの自分を表現できないエスティと、彼女が同性愛者とわかっていながら結婚した幼なじみのドヴィッドだ。お互いに友情にすこしの性交渉を上乗せして体面を保ってきた。そのバランスがロニートとの再会で崩れてしまう。
わたしは次のラビと期待されている彼は戒律でエスティをもっと縛りつけるのかと思った。しかし最後のスピーチでエスティを解放し、自分の宗教者としてのあり方を律するのには予想外であったし、その矜持に感動した。
まさわ

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